『幼き夢は花と散る』

 コラムの始まりにおいて執筆者がコラムとはいったい何かを辞書で調べたりする書き出しは何世代前なんでしょうかね?
 初めまして。霧生康平です。
 真面目な話コラムとエッセイの違いが良く解らないのですが、とりあえず徒然なるままに書いていこうと思います。停滞は許されません。
 私は小学生の頃、すべての要素が詰まったゲームというものを夢想してました。今でも時々考えます。
 RPGADVSLGACTSTGPZLGAME
 空白なしで書くとまるで何かの暗号のようです。実際には最近のゲームは多数の人々のノリと宣伝効果の大小によっていろいろ適当なジャンル名がつけられますが、大体のゲームがこの枠組みの中に生息しているといって過言ではないでしょう。
 今の私がそのゲームを夢想すると、まずもってバーチャルリアリティという言葉が浮かびます。
 仮想現実ならば、女の子と恋愛することも冒険することも宇宙船を操縦することも軍隊を指揮することも容易にできます。
 さらには海兵隊に入ったり、部屋に引きこもり続けたり、街中で銃を乱射してみたり、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!」と叫ぶこともまったく容易です。
 しかしながら、現実にそんなものは存在していません。一番近いのはMMORPGと呼ばれるジャンルでしょうか。これにしたってRPGのシステムが根底にあって、他の要素はシステムができる範囲でのものでしかありません。まあ、ADVやPZLを直読みして冒険や謎として考えるなら全ての要素を満たしているといえるかもしれません。個人的な趣味としてはMMORPGの舞台は宇宙モノがいいと思います。艦隊決戦で戦略系SLG。艦内散策でリアルタイムADV。戦闘機に乗り込んでSTG。惑星に降り立ってACT。謎を解いてPZL。
 普通に考えてある一シーンに全ての要素を盛り込むことは無理なのでこんな風に散らすしかないわけなのですが、ここまで広範囲に移動できて色々できるゲームが作れるんだったら、仮想現実を作った方がいいような気もします。仮にそんな風に色々できるゲームが出来上がったとしても、今度は操作するプレイヤーのほうに問題が出てきます。どうあがいたって腕は二本、指は十本しかないわけですし。それらをフルに使わなければならないほど煩雑な操作が必要なら、やっぱりコントローラー使うよりも仮想現実のほうがマシに思えてきます。 
 とまあ、軽く考えただけでも膨大な数の問題が持ち上がってきて、とてもじゃないけれど実現できそうにありません。なにか上手い手段はないものでしょうか。──あ、いいことを思いつきました! 状況に応じて要素を随時変更可能にすれば、ボタンの数を増やす必要もありません。
 RPGの要素を選択している状態で洞窟に入ったらそこだけACTに切り替えてみたり、壁が邪魔で先に勧めないからSTGの要素で吹き飛ばしてみたり、ボスが強すぎてRPGでもACTでも倒せないからADVにして弱点を探ってみたり。
 ……駄作ですね。ある意味面白いかもしれませんが。
 そもそもRPGとACTとSTGなんかは(例外はあるにせよ)ほぼ100%何らかの『敵』を倒しに行くという筋になります。これにたいしてADVとSLGとPZLなんかは、特にそうしたヒーロー的なストーリーは必要とせずに、犬やら猫やらモンスターやら学校やら人間関係やらを育んでいくというのがメインになると思います。PZLもテトリスでブームが始まってぷよぷよで対人戦がメジャーなものになる前は、ストーリなど欠片もなく、ただただコンピューターとの勝負を繰り返すといったものが多いです。

 『倒す』ことが根底にあるものと『育てる』あるいは『競う』ということが根底にあるものは所詮相容れない定めなのでしょうか。
 まあ、それでもいつかきっと夢が叶う日が来ると信じつつ、この場はいったん終了ということにさせていただきます。

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