◆ 編集後記 ◆


 まずは秋山編集長ならびに『回廊』編集部のみなさまお疲れ様でした。メールマガジン『雲上』の責任編集として何かを書くよう編集長に言われたものの、さてどうしたものかと少々困っています。まあ敢えて書くなら、『雲上』にも感想を送ってください、とか。ええと他には無いのかというと、確か何かしなければならないことがあったはずなのですが、あれは何だったか今ひとつ思い出せません。うーむ。第三号では私は特に何をするということもなく、やったといえばギリギリまで原稿を上げなくて編集長を困らせたとか、そのくらいです。いやぁ、ははは。それから、なんだか第三号の打ち上げとか忘年会とかいろいろと兼ねて二千四年十二月二十六日の日曜日に、作者をつなぐオンライン文芸マガジン『回廊』の、読者と作者と編集者をつなぐオフ会をやるとか。読者の参加も可能で、編集部宛にメールを投げればいいみたいですよー。うー。あとまだ何かあった気がするのだけれど、思い出せないなぁ。なんかダラケた文章だけど、きっとこの後には秋山編集長が編集後記でキッチリ締めてくれるに違いないと決め付けておくとしよう。あ。思い出した。『回廊』第三号の後記に何か書くよう言われてたんだった。



『雲上』編集長 言村律広 拝


 『回廊』第三号に掲載される予定でした企画作品「ハイパー・ゲーム・ノベル」は、筆者の怠慢・失敗・油断により制作が追いつかず、次号に掲載が先送りとなりました。深くお詫び申し上げます。読者、並びに編集長、そして制作に参加していただいた作家陣の皆々様、申し訳ありません。HGNはポーンさん作「神殺しの三段論法」がシンプルなシステムを目指したゲームブックであるのに対し、逆のベクトルで「システム的に凝ったゲームブック」を目指した作品です。この、「凝ったシステム」については、ポーンさんに大変素晴らしいアイディアをいただきました。メールマガジン『雲上』編集者の言村律広さんには、シナリオのHTML版を作成していただき、また幾つ物励みになる言葉をいただきまして、大変感謝しております。そのほか、『回廊』のメンバーには様々な意見、フィードバッグを寄せていただきました。今回の大遅刻は、それら全ての恩義を裏切る行為として、深く反省を刻銘いたします。見苦しい釈明を述べましたが、読者諸氏には第四号のHGN、どうぞご期待くださいませ。まことに、申し訳ありませんでした。



企画班HGN部門長 六門イサイ 拝


 秋山は翼を持っていないので空を飛んだことはないけれど、それが漠然と、とても楽しく快感を覚えるものであると同時に、いつ地面に落ちるか分からない恐怖を内在したものではないだろうかと思っている。その気になれば楽しく飛び回ることもできるし、ビクビクと震えながら飛ぶこともできる。――似たようなことが雑誌作りにも言えると思う。小説を書き、絵を描き、編集する、その全ての工程を楽しみつつこなすこともできれば、締め切りに追われ読者からの批評に耳を塞ぎながら、恐々とやらなくてはならないときもある。

 第三号に至り、今までに培った技術や作ってきたもので、編集がだいぶ楽になってきた。また、先日、最新型のパソコンを購入したために効率も上がり、ほとんどの作業がそれこそ作業的にこなせるようになった。そうなると編集を行っている間は、ただ淡々と作業をこなすことになるのだが、その段階に達すると今度は「何処に作りこむ余地があるだろうか」と腰を落ち着けて見回す余裕が出てくるのだ。今回、各作品の扉絵が以前の号のものに比べ見栄えのあるものに変わっていたり、随所随所に視覚的要素――イラスト等――が含まれているのが、この余裕の顕れである。

 とにかく楽しんでいこうという姿勢が大事である。……なのだが、楽しみすぎてしまうのも困り者である。秋山はどんな小説でも楽しんでしまい、作者から送られてきた原稿のひとつひとつに一喜一憂してしまうのだけれど、もう少し批評的な、あるいは編集長的な視点を持たなくてはならないのかもしれないと思わないでもない。自分の雑誌をして褒めちぎるのも考えどころだろう。けれど、まあ。編集長が楽しめていない雑誌ほど、つまらないものはないだろうなあとも思う。

 第四号は来年の四月十五日に発行予定。回廊は第四号で一周年を迎えます。圧巻の創刊号、壮観の第二号、飛翔の第三号と来て、第四号はいったい何を掲げるのか。それはまだ未定だけれど、何にせよ楽しんでいこうと思う。



『回廊』編集長 秋山真琴 拝

この作品をはてなブックマークに追加はてなブックマークで感想を書く