【第一特集】つながる超短編

【第一特集】つながる超短編



 本企画は超短編でリレーを行おうという試みである。参加者は前者が書いた超短編を読み、そこから得たイメージを元に作品を生み出す。内容そのものがつながっている必要は無い。
 今回は全十二名(+一名)の参加者を三つのチームに分け、それぞれにおいてリレーを行う事にした。参加者の内8名は超短編投稿サイト『500文字の心臓(http://www.asahi-net.or.jp/~nv5y-mngs/magazine/)』からのゲストである。快く参加してくださった皆様、そして『500文字の心臓』管理人であられる峯岸様の御協力に心から感謝する。
 一つの超短編より生まれし三つのバトンは、最後、如何な地平へと到達するのか。その答えは読者自身の目で確かめていただきたい。


 それでは、「つながる超短編」を始めよう。

(文責:水池 亘)
*Rule
・参加者は企画者の水池、及び『回廊』より四名、『500文字の心臓』より八名が参加。『500文字の心臓』参加者は『500文字チーム』『心臓チーム』の二チームに分かれる。
・各チームの先頭メンバは水池の超短編.『DANCE WITH DANDELION』を読み、その作品から着想したイメージを元に新たな超短編を作る。もちろん、内容が連続している必要はない。
・そして、各チームは前のメンバの超短編を元に、新たに作品を執筆していく。

0.『DANCE WITH DANDELION』

著/水池 亘

 召喚された僕が目を開けると、そこは一面のタンポポ畑だった。遥か遠くまで延々と続くタンポポの群れ、そして傍らに佇む少女がひとり。
「来たわね」
「来たよ。僕は何をすればいい?」
 彼女は唇の両端を少しだけ上げて薄く微笑み、僕へ向けて右手を差し出した。
「さあ、踊りましょう」
 返事も聞かずに彼女は素早く僕の手を掴むと、くるくると回りだした。細い彼女の腕に振り回される僕。わけがわからない。わからないけれど、とにかく僕は彼女に合わせて下手なステップを踏んだ。曲もない。足元もおぼつかない。それでもそれはまぎれもなくひとつのダンスだった。
「ねえ、何で僕らは踊っているのかな」
 そう尋ねると、彼女はまるでペットにいたずらしている子供のようにあははと笑った。
「奴らに見せつけるのよ」
「奴ら?」
「地面を見なさいよ。そこらじゅうにいるでしょう。奴らに私たちのダンスを見せつけてやるのだわ」
 僕は思わずあたりを見回した。タンポポたちが一斉にそっぽを向いた。

『タンポポ・ダンス』417文字

0.『DANCE WITH DANDELION』 水池 亘

『回廊チーム』 『500文字チーム』 『心臓チーム』
1.『YOU'RE JUST A THING』
著/桂たたら
1.『GIRLIE』
著/タキガワ
1.『FAREWELL, FAREWELL』
著/はやみかつとし
2.『A ROSE FOR NOTHINGNESS』
著/キセン
2.『CLOUD GAZING』
著/雪雪
2.『REVELATION IN ARCADIA』
著/白縫いさや
3.『DANCING FINGER』
著/フルヤマメグミ
3.『I LOVE ME, TOO』
著/葉原あきよ
3.『MY MARY POPPINS DOESN'T HAVE AN UMBRELLA』
著/マンジュ
4.『SLOW SLIP WALTZ OUT OF THE WORLD』
著/赤井 都
4.『WHAT A LIFE!』
著/空虹 桜
4.『BLOOMY LIZARDS FOLLOW THE LOTUS SEAT』
著/sleepdog

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