『BOW IS LOVE』

著/姫椿姫子

 先輩好きです付き合ってくださいと言ってきた子は、まつげが長くて線が細くて、すごく可愛い女の子だと思っていたらびっくりその子は男の子だという。ちょっとショック。ぼくにその気はないのだ。
 信じられなくて無理矢理押し倒して服を脱がせると、がっかりその子は男の子だった。でも実は女の子なんじゃないの、とか思いながら男の子の部分をつまんでみたけれど、やっぱり男の子だった。女の子が男の子に化けているに違いないと思うことにして、いい匂いがする首や耳をぺろぺろ舐めて、桜色の胸をいじくると、女の子みたいな甘い声を上げて男の子を大きくした。口に含むのは抵抗があったから、大きくなった男の子をなでたりこすったりしながら鎖骨をぺろぺろ舐めると、男の子からほにゃほにゃをはき出して果ててしまった。ぼくも初めてだったけれども、何事も経験だ。
 そしたら帰り際に言われてしまった。
「先輩は女のくせに女の人が好きなんですね」
 負けじとぼくは言い返す。
「そうだよ。ぼくは女だが、女の子が好きなんさ」
 男の子はぼくにお辞儀をして去っていった。
ちょっと背中が可愛い、とか思った。


『まるまるお辞儀』498文字

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