◆ 編集後記 ◆

 執筆陣から編集班に籍を移して、三度目の回廊である。折りしも三周年という事で、編集長に『回廊』への参加を誘われた頃が懐かしい。
 そして今回は、編集側に廻ってから初めて、小説と編集を同時にやった回でもある。いつも編集作業だけできりきりまいしていただけに、今回はいつもより更に忙しくなった。しかし編集長は、毎回のように編集と執筆両方の作業をこなしており、そのヴァイタリティに感心させられるとともに、負けちゃいらんねえという気持ちがこみあげる。なろ、畜生めい、である。
 今回、私が執筆した「歓喜の魔王」は読み切りのはずだったのだが、このまま連載作品となる事になった。それなら編集を降りようと思ったのだが、前言撤回である。これからも当分、私は『回廊』で編集と執筆、二足の草鞋を履いて頑張ろうと思う。

副編集長/六門イサイ

 読者の皆さま、どうも。今回で『回廊』も第十号と、二桁を数えることになりました。これもひとえに参加者の努力と、それを応援してくださった方々のおかげです。これまで積み上げたものを生かし、また『回廊』は次なる新境地を目指していくことでしょう。
 今回は副編集長の仕事がメインとなり、記念すべき第十号に作家として作品を掲載できなかったのはひとつ残念ですが、次回の記念となる第二十号では、さらに成長した自作を掲載できるよう頑張りますので、今後も『回廊』をよろしくお願いします。

副編集長/恵久地健一

 今回も無事発行まで到ることができました。超短編部門長の水池亘です。
 第十号の超短編的トピックスとしてはなんと言っても痛田さんの超短編部門加入でしょう。前々から内心一人きりで編集を行うのもどうかなと思っていたので痛田さんの申し出は本当にありがたいことでした。僕のものでない目が入ったことによりどのように回廊超短編が変化したのかは「DO YOU KNOW WHERE THEY GO?」を読んで確かめてみてください。
 これで僕の仕事は更に遅くなったり……といった事の内容に尽力していきたい所です(今回は(も)すみませんでした……)。

 さて、回廊は今後も超短編に力を入れていく所存であります。
 次々回の十二号(と言っても四ヵ月後なので今までと発行ペースは変わりませんが)では、超短編のちょっとした企画を考えています。請うご期待。

超短編部門長/水池 亘

 はじめまして超短編部門員の痛田三です。さっそくですが、この場をお借りしてお詫び申し上げます。ごめんなさい、やっぱりハナクソでした。(なんのことかさっぱり分からない方は、第一特集の私のコラムおよび小説部門上位者の座談会での私の抱負を読んでみて、それから「NesT」がどうして〝Trial Version〟となっているのか考えてみるとすっきりするかもしれません)
 さて、個人的には反省の多い『回廊』第十号でしたが、私が担当した雨街愁介さんの超短編「DO YOU KNOW WHERE THEY ARE GOING?」が掲載されたことは救いでした。癒されました。今後も癒しを求めて超短編の編集に勤しんでいこうかと思いました(と、本末転倒気味に終る)。

超短編部門員/痛田 三

 回廊に入っておそらく一年ほど、気付いたら今号から「編集」などと言うものになっていた。寄稿作品が少なく、また読者の皆様の目に触れる機会も少なかった私が、何故こんな肩書きを頂いたのか不明だが、兎に角なってしまったのだから仕方が無い。
 しかし、さぁ、本格的に仕事と思った矢先、オーストラリアへの留学が決定。そのまま島流しにされ、帰って来た頃には大抵の作業は、既に終わっていた。
 何と言うか、ごめんなさい。本当にごめんなさい。
 最後に、各方面に謝辞と恨み言など。編集後記を書く事をお許し下さった皆様。ありがとうございました。そして何故だ。読者の皆様。今号もお読み頂いて、ありがとうございました。次号もよろしくお願いします。

編集班員/伊達山城守智之助

 パソコンを買い換えました。これで、校正作業もばっちりだと思われるでしょうが、そうではありませんでした。理由を報告します。
 まず、到着したのが締切の後でした。意味がありません。次に、超私事ですが、繁忙期でした(魂が抜けていました。今もまだ抜けています)。最後に、(新しいパソコンが届いてから一週間、毎日)機動戦艦ナデシコを鑑賞していました。
 次こそ、古井さんに優しい、校正班でありたいと思います。そして、心優しい校正班員を大募集しています。校正班に入ると、まだ発行されていない「回廊」の原稿を一足お先に読めるという特典がもれなくついてきます。
 どうか、校正班員になってください。お願いします。

校正班長/もにょ

 商業・アマチュア問わず、校正担当の人間が巻末に文章を載せている雑誌などそうそうないだろう。作者や編集者ならいざ知らず、校正担当なんて地味な役職の人間が何を言おうが誰も興味を抱かないのだから、当たり前のことと言える。しかし不思議なことに、回廊にはこうして校正班長と校正副班長の文章が掲載されている。その理由が、今号から校正副班長として活動することで、少しわかった気がする。「作者をつなぐ」文芸誌である回廊において校正とは、作者同士の交流をむすび、その技術の向上を促進する、重要なシステムであり、強力な武器の一つなのだ。今回、校正作業の全体を俯瞰することでそれを強く実感した。そして、その事実をこうして発言していくことも、校正副班長としての仕事の一つなのだと思う。だからこそ、僕はこうして編集後記を書いている。

校正副班長/遠野浩十

 死ぬかと思った(挨拶)。

 毎度おなじみ、ちり紙交換……もとい、ぐーたら制作班長です。
 今回の発行はいつも通り四月の発行となったわけですが、踝は見事に花粉症になりました。目は痒い、鼻はつまる、くしゃみは出るでもう大変です。土曜日仕事だから病院にも行けないし……なんだか泣けてきました。
 今回からは隔月発行になるそうで、制作班の作業量も単純に二倍になります。おい大丈夫か踝? と色々心配をかけさせてしまい、本当にすみません。さすがに次回では花粉症も治まっているでしょうから、心配をかけないように取り組んでいきたいと思います。
 読者の皆様にもご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。次号、お楽しみに。

制作班長/踝 祐吾

 PDF制作の人間が足りねえや!
 フォントって高いんだぜ?

PDF部門長/古井

 いつもこの時期になると編集後記を書かなければならない。宣伝班長の仕事は大体、この頃から本格化するため、まだ何もしていない時期に当たる。だからいつも編集後記には困ってしまうのだ。
 今回の見所は、と言われると少々、悩んでしまう。正直に言えば、どれも手放しで賞賛できるものではなく、特集小説の編集は時間の関係でどうしても深く突っ込めない部分があった。そして、何よりも掲載を予定していた作品をすべて掲載に持っていけなかったことが残念である。過去二回、特集小説に関しては前回に引き続き、携わったが、一番後悔の残る仕事であった。今回の失敗は今後の回廊への取り組みに生かしたいと思っている。

宣伝班長/夏目 陽


 創刊三周年を迎えた。

 当初の予定ではこの編集後記において、過去を振りかえり回廊の歴史を歩もうと思っていたが直前になって気が変わった。過去に目を向けるのではなく、未来に向けてみたい。
 考えるに企業において経営方針を決める際、そこには五つの動機があるように思う。自分自身のため、顧客のため、従業員のため、株主のため、そして社会のため。回廊を編集そして発行している文芸マガジン回廊は、株式会社ではないため株主は存在しない。しかし、読者というかたちで顧客はいるし、作者というかたちで従業員もいる。自分自身と社会が存在しているのは言わずもがなだ、社会への貢献度がどれだけあるかどうかはさておき。
 回廊においてもっとも重視したいのは「作者をつなぐ」と創刊号から掲げつづけている言葉通り、作者、である。とは言え、ここにおける作者とは、回廊に実際に参加している作者だけではなく、ネット上に散在している全てのオンラインアマチュア作家を指す。秋山は回廊を、全てのオンラインアマチュア作家が集い、そして旅立っていく巨大な廊下、通過点としての空間にしたい。
 そのために新たな挑戦をふたつ始めた。ひとつはオンライン小説書評。ネット上に存在するアマチュア作家による作品の中で、特に面白いと思われる作品を紹介するコーナーである。今号から始まったこのコーナーだが、今後も継続する予定だ。もし、この編集後記を読んでいるあなたが、オンライン小説を発表しているならば、是非このコーナーに自薦してもらいたい。もし、あなたが面白いオンライン小説を知っているならば、是非、他薦してもらいたい。回廊を作っていくのは、けして実際に参加している作者だけではなく、ネット上の全てのアマチュア作家であるということをご理解いただきたい。
 もうひとつは外部からの原稿の募集だ。回廊の魅力のひとつである編集システムと校正システムは、作者のためになるのは間違いないが、工程がやや煩雑で、ひとによっては複雑に感じるようだ。そこで次号、第十一号はこの工程を思いきって簡略化して、参加しやすい形態を用意したうえで外部から原稿を募った。今後も奇数の号においては、外部からの投稿を募り、より多くのひとに回廊の魅力を楽しんで貰えればと思う。

 宴もたけなわ、今までの功績を祝い、祭りを楽しむのはここまで。
 ここからは新たなる挑戦の時間だ。次号、開門の十一号。

オンライン文芸マガジン『回廊』編集長   秋山 真琴 拝

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