久住四季特集 - 『久住四季作品紹介』

著/秋山真琴


──推理小説を模った現代の魔術師の物語──

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トリックスターズ (電撃文庫)
久住 四季
メディアワークス 2005-06

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『トリックスターズ』
 魔術が存在し、それを操る魔術師が存在する、もうひとつの現代世界。四月、主人公の天乃原周は、魔術を系統立てて学問にさせた魔学を学ぶために、城翠大学魔学部に入学する。ひょんな出来事から、世界に六人しか存在しないと言われる魔術師のひとり、佐杏冴奈が担当するゼミに入ることができた周だったが、入学早々、二十世紀最高位の大魔術師と称されるアレイスター・クロウリーの用意したゲームに巻き込まれてしまう。ゲームの内容とは魔術師によって選ばれた生贄と魔術師の正体を推理してみせよ、つまり被害者と犯人を当ててみせよというもの。果たして佐杏ゼミの面々は魔の手をかいくぐり、七つの欺計に騙されることなく、密室の扉の奥に待ちうける魔術師の正体を暴けるのか──!

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トリックスターズL (電撃文庫 (1174))
久住 四季
メディアワークス 2005-11

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『トリックスターズL』
 四月の事件に幕が降り、しばし平和な日常が過ぎ、六月。六人の魔術師の五番目ことサイモン・L・スミスクラインと共同で魔術実験を行うことになった佐杏冴奈は、ゼミ生の天乃原周と三嘉村凛々子をつれて魔学部付属研究所を訪れた。小高い山の中腹に位置し、魔学結社オズによる警備態勢下に組み込まれた研究所は、まさに嵐の山荘と呼ぶに相応しい状況にあった。実験を行う夜までの間、天乃原周と三嘉村凛々子は露天風呂に浸かり、佐杏冴奈とサイモンはチェスに興じ、その他の集まった人々も思い思いの時間を過ごした。そしていよいよ演術実験。地下実験場にて執り行なわれた実験の行方は? そしてその晩に発生した事件の真相は?「犯人はトリックスターだ」という言葉に込められた真意に迫るシリーズ第2弾。

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トリックスターズD (電撃文庫)
久住 四季
メディアワークス 2006-04

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『トリックスターズD』
 瞬く間に夏は過ぎ去り、十月、三日連続で開催される城翠大学学園祭の一日目。三嘉村凛々子と大学構内を歩いていた天乃原周は突然、なにか大きなちからに飲み込まれ意識を失ってしまう。気がついたとき、総科棟は暗闇に閉ざされ、結界によって完全に封鎖されていた。閉じこめられたのは彼と彼女、そして城翠大学推理小説研究会の会員たちだった。全身黒ずくめの謎の女性が跋扈する闇の中、推理小説研究会の会員は驚愕の事実を告げる。なんと『トリックスターズ』と『トリックスターズL』は、佐杏ゼミの一員にして推理小説研究会に所属している扇谷いみなによる推理小説のタイトルだと言うのだ。それでは、この物語は作者は? そしてこの物語は虚構なのか、現実なのか? すべてが謎に包まれたシリーズ第3弾。

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トリックスターズM (電撃文庫)
久住 四季
メディアワークス 2006-08

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『トリックスターズM』
 慌ただしかった一日目が終わり、城翠大学学園祭の二日目。三嘉村凛々子、扇谷いみな、酒匂理恵、午沼千里、在真氷魚そして天乃原周──佐杏ゼミの面々は『マスカレイド』に参加するため総合科学部A棟を訪れていた。『マスカレイド』とは、MIDがデザインし被服研究会が実作した衣装に身を包み、推理小説研究会が企画した『マスカレイド城殺人事件』の謎に挑むという三サークル合同企画だ。凛々子たち5人は楽しむために企画に参加していたが、天乃原周だけは異なる目的があった。それは「いつ」「どこ」で「誰」が被害者となるかは不明だが、犯人だけは分かっている事件を阻止するためであった。変則的な条件下で繰り広げられる推理、自明の犯人の手に掛かってしまう被害者を探すシリーズ第4弾。

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トリックスターズC PART1 (1)
久住 四季
メディアワークス 2007-04
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トリックスターズC (PART2) (電撃文庫 (1434))
久住 四季
メディアワークス 2007-05

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『トリックスターズC』
 そして、城翠大学学園祭の最終日。事件の開幕は城翠祭実行委員会の元に届いた挑戦状によって知らされた。二十世紀最高位の大魔術師と称されるアレイスター・クロウリーが用意した第二のゲーム。それは学園祭の成功に不可欠なあるものを奪うというものだった。その予告通り、確かに学園祭の成功に不可欠と思われる願いシート、ローレルクラウンが奪われてしまう。城翠祭実行委員会、推理小説研究会、佐杏ゼミ、魔学結社オズ、魔術師たち……様々な組織に属する人々が、それぞれに異なる思惑を持って行動する中、事件は秘めやかに進行しつづけてしまう。果たして密室の扉の奥に待ちうける魔術師の正体とは、そしてふたりの魔術師の戦いの結果は? 始まりにして終わりの、シリーズ第5弾。


──世界の法則を飛び越え、出会ってしまった二人の物語──

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ミステリクロノ (電撃文庫 (1471))
久住 四季
メディアワークス 2007-08

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『ミステリクロノ』
 嫁沼城北高校に通う遥海慧は、ある晩、嫁沼城山稲荷社の拝殿で、死んでしまった野良猫を抱えて泣いていた少女と出会った。阿部真里亜と名乗ったふしぎな格好をした少女は、次いで「あたしは、天使だ」と言い放つ。困惑した慧だったが、真里亜が見せた“時間回帰”のちからを持ったクロノグラフ──リザレクターを実際に使い、時間が戻るのを体験してからは信じることにする。真里亜はさらに告げる、この町にはまだ6種類のクロノグラフがあり、自分はそれを回収するために遣わされたのだと。人間としての常識を持ち合わせず、精神は幼女のそれである真里亜に慧は手を差し伸べ、共にクロノグラフ探しをすることを決意する。出会うはずがなかったふたりが出会うことで始まる、人と時間の物語。

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