2007年09月25日

◆第13号の見所【創作特集】その4 このエントリーをはてなブックマークに追加

 どうも。夜風に冷気を感じるようになりまして、どうやら季節は秋のようですね。
 暦では本日が中秋の名月ということで、先ほど私も外で月を眺めて来ました。
 さて、第13号の創作特集も月がテーマということで、今回も特集に掲載される小説作品の中から、島田詩子先生の作品を紹介いたします。
 島田先生は、第10号オンライン小説書評では虚影庵名義でのご登場でしたが、今回は個人名義でのご参加です。

・創作特集『ささやくこえ』島田詩子/作

 こちらの内容は、月をテーマにした3つの掌握小説をひとつにまとめた、連作集です。
 創作特集に掲載される小説の中で、テーマの親和性においては、おそらく島田先生の作品が一番ですね。
 また、全ての作品を合計しても、原稿用紙換算にして10枚に足らないという長さですので、特集の雰囲気を手早く味わいたい方にオススメです。

 ただし、枚数が少ないとはいえ、あなどるものではありません。
 3つの作品は、どれも月をテーマにしていますが、内容の趣向は全て異なります。
 同一のテーマで雰囲気を変え、さらにそれを短くまとめるというのは、非常に修練を要する技術なんですよ。

 文芸における言葉の長さは要素のひとつに過ぎませんし、評価を大きく左右するものではありません。
 たとえば現実の世界でも、「馬鹿」という2文字の言葉で心に深い傷を負うこともありますし、「好きです」という4文字の言葉が一生を左右することもあります。
 短さとは鋭さであり、最短距離で直線的に心へ伝える、明確な表現の技術です。

 その具現ともいうべき小説が、『ささやくこえ』島田詩子/作
 掲載される3つの小説は、どれも切れ味のある作品ですので、是非ご賞味ください。
 
 さらに、こちらのウェブサイト「虚影庵電子寮」にて、今回の掲載作以外にも、島田先生の小説を読むことができます。
 作品によっては、古いもので1990年代末期の履歴です。
 その時点で作品を公開されていることを考えると、おそらく小説を始めたのはさらに前です。
 これだけ熟練の方をお見かけするのは、そうそう機会のないことですから、皆さまも是非お立ち寄り下さい。

| 投稿者 : 恵久地健一@副編集長 | 投稿時刻 : 2007年09月25日 23:44

| トラックバック (0)

このエントリーのトラックバックURL:

  http://magazine.kairou.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/284

トラックバック

    "第13号の見所【創作特集】その4"へのトラックバックはまだありません。